人事部長のひとりごと

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とあるおもちゃ屋さんのお話です。

都内に住むとあるお父さんが子供さんのためにクリスマスプレゼントをこのおもちゃ屋で
購入しました。そして24日に枕元へプレゼントを…。

子供たちは大喜び。ところがお姉ちゃんに
プレゼントしたキッズコンピューターは電源が入りません。どうやっても動かず、しまいには半べそで…せっかくのクリスマスも台無しになりそうな雰囲気です。

見るにみかねたお父さんが購入したおもちゃ屋さんにTELします。
・先日購入したおもちゃが電源がはいらないこと
・このままでは娘にもいいクリスマスにならないので何とか代替のものを探してほしいこと

そしてこのおもちゃ屋さんが出した答えは…

「在庫がありませんので無理です」
この一言。

いったん電話を切ったもののこの対応にどうしても納得がいかなかったお父さんは
このお店の責任者の方へ再度TELします。

「私はあなたのお店で子供たちへの夢を買いました。なのに貴店の対応は在庫がないのひとこと。言葉を変えれば夢を売っている貴店の対応がそのような対応だというのはいかがなものなのでしょうか」

「わかりました。少しだけお時間いただけませんか」

そう言って責任者の方は電話を切りました。
それから4時間ほどたった１５：００頃に代替の商品が埼玉のお店で見つかったとのTEL。
そちらへお伺いしますとだけ伝えて電話を切りました。

3時間が経ちました。
まだこの責任者の方は来られません。

１９：００をまわりました。
まだ来られません。

２１：００を過ぎ子供を寝かしつけたその時でした。
「ピンポーン」
責任者の方がようやく到着しました。今回の件を丁重にご両親にお詫びした後、
どうしても子供さんを起こしていただいて5分後に玄関まで連れてきていただきたいと
この両親にお願いしたそうです。

責任者の言うように5分後に玄関まで子供さんを連れてくると…
そこには…サンタクロースの格好をした責任者の方が立っていました。
「ごめんねぇ。昨日はサンタさんも忙しくてうっかり間違ってしまったヨ。こっちが●●ちゃんの
プレゼントだよ」

そして「メリークリスマス」と言い残して家を後にしたそうです。
この家族にとって一生忘れなれないクリスマスになったのは言うまでもありません。

「感即動」という言葉があります。ひとは感じてからこそ動く。決して理屈から動く＝「理動」ではないんですよね。

でこのお父さん、実は某コンサルタント会社の名物コンサルタント。
このことを全国各地で話しまくったことは言うまでもありません。