バレンタインデーと本田宗一郎
一介の町工場を世界の大企業に育て上げた
本田宗一郎氏。
そのホンダのナンバー2として本田氏を支え、「技術の本田。経営の藤沢」
と評された
藤沢武夫氏。
この藤沢氏が経営陣から引退すると決意した折、「藤沢あっての自分だから」と本田氏も一緒
に身をひいたのは有名な話です。
引退後、2人は全国のあらゆるホンダの工場や営業所を御礼かたがた訪問する旅にでます。
そこで、とある工場を訪問した際、当然職員総出でお迎えをするのですが、ギリギリまで整備
をやっていたある職員が手も洗えずにそのお迎えに参加してしまいます。
そんなことを知ってか知らずか
2人は職員全員と順に御礼の意味をこめて両手でガッチリ握手していきます。
手を洗っていない職員は自分の番になって咄嗟に手をうしろにまわしてしまいました。
2人に聞かれると職員は
「おふたりの手を汚すわけにはまいりませんので」とのこと。
すると本田氏は職員の手を無理矢理握りしめこう言いました。
「何を言ってるのですか。この手がホンダを会社を支えているのですよ。
この手があっての我々なのです」
と油まみれの手をいつまでも離さなかったそうです。
ホンダに限らず、あらゆる企業において多くの方々の力があって成り立っている
のは周知の事実です。
これは会社だけでなく家庭にもあてはまるのでは?
バレンタインデーということでチョコを貰った時にふとこの話を思い出しました。
僕もいろいろな方のおかげで今があることを。
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